CONGⅡ
RI式骨材表面水量計
骨材 表面水量計 CONG-IIとは
骨材の表面水率をリアルタイムに連続測定する表面水計です。
バッチャープラントの骨材貯蔵ビンの外側から自動で骨材の表面水量を連続的に測定するシステムです。細骨材(砂)、粗骨材(砂利)の表面水率を高精度かつリアルタイムで測定。しかも実測値との誤差は0.5%以内(平均0.3%)と高い精度を誇ります。
また、測定データを操作室のモニターにリアルタイムでグラフ化されるため表面水率の変動傾向を迅速に把握することができます。設定した時間毎に平均値を自動的に計算し、データはすべてパソコンに保存。骨材が変わった場合や測定結果にズレが生じた場合は、簡単に補正することができます。
既存のバッチャープラントに簡単に(マグネット方式)取り付けることができますので、大きな改造は必要ありません。また、骨材の大きさに関係なく表面水を測定することができる為、細骨材・粗骨材ともに取り付け可能です。1台のデータ処理システムで貯蔵ビン4基まで対応が可能です。
CONGⅡ本体
データ送信端末
測定ソフト
- 測定データの処理は全自動の為、簡単操作。
- 測定データをリアルタイムにグラフ化し表面水率の変動傾向を把握可能。
- 設定した時間毎の平均値を自動計算。(図では10分)
- データは全てパソコンに自動保存され過去のデータも再表示可能。
- 骨材が変わった場合(測定結果にズレが生じた場合)簡単に補正が可能。
- 一日の測定データを、エクセルファイルで出力可能。
- 測定値を他の機器(他のPCやシーケンサ等)への出力が可能。
- RI機器(放射線物質)を使用しないダミー信号を使い納品前に測定システムの入出力信号チェックが可能。
メイン画面
出力レイアウト
データ測定原理
中性子と物質を構成する原子の原子核との相互作用を利用。※1
- CONG-IIから速中性子(別名:高速中性子)を放出。
- 放出した速中性子が骨材の中に含まれる水素原子と衝突。速中性子が熱中性子に変換される。
- 熱中性子を検出する事で骨材の表面水率を測定。
※1 中性子線源には cf(キャルホルニウム252)を使用。
水素原子の減速能※2は、他の原子と比較して非常に大きい為、物質中に水素原子が多く存在するほど、速中性子は水素原子との衝突を繰り返します。骨材ビン中の骨材の表面水により減速され散乱する熱中性子を計数することによって、骨材の表面水率w測定することができます。
※2 減速能・・・速中性子を熱中性子に変換させる能力。
Liberty-Systemとの連動
表面水計CONG-IIは、骨材の表面水率をリアルタイムに出荷管理装置に転送することができます。CONG-IIから転送された表面水率をもとに配合設定を計算し操作盤に製造指示。CONG-IIが測定した表面水率を時系列で保存アウトプットが可能。表面水率を補正した配合設定値を操作盤へ出荷指示します。
仕 様
【測定方式】 | 中性子線散乱型 |
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【測定時間】 | 任意設定 |
【線 源】 | ステンレスカプセル密封 カリホルニウム252 1.11MBq |
【チャンネル】 | 1つのスケーラにつき最大4CH同時測定可能 |
【無 線】 | 通信規格:Bluetooth Ver.1.2 |
【検 出 管】 | He比例計数管 |
【使用温度】 | 0℃~50℃(結露なきこと) |
【電 源】 | AC100V |
【本体重量】 | 検出部:3.5kg(線源部含む) スケーラ:3.0kg(無線部含む) |
【本体寸法】 | 検出部:370W×126D×70H(mm) |
機器の取り扱いについて
CONGⅡで使用される放射性同位体元素はステンレス製のカプセル内に密封されています。常に微量の放射線が放出されていますが、使用者が浴びる放射線量は1年間で1mSv以下。この数値は国が定める放射線の被ばく線量限度以下の数値であり、計器を正しくご使用いただく限り、使用者の健康を害する恐れはありません。