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RI式スラッジ濃度測定装置
リアルタイムにスラッジ濃度を測定・管理
スラッジ温度を連続測定
放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を利用した配管用の密度計です。測定器を配管に取り付けることことで、配管内を流れる液体、スラリー、粉体の密度を非破壊・非接触で測定することが出来ます。また、スラッジ水濃度調整槽の増設の必要はなく、工場を稼動させながら設置することができ、測定結果はリアルタイムで出力されます。測定値に個人差が生じるようなこともありません。
 
 
                PIRICA本体
 
 
                測定グラフ
操作盤との連動
PIRICA採取したスラッジ濃度データをリアルタイムに操作盤に送ります。受け取ったデータはすべての配合毎に、スラッジ固形分率が一定になるよう、セメント量に応じて演算し、低・高濃度スラッジ水及び水の計量を決定します。
 
 
                スラッジ温度測定原理
セシウム137から放出されるガンマ線と物質との相互作用を利用しています。ガンマ線が物質中を通過する際に、原子の軌道電子との間に相互作用が起こり、エネルギーの一部を軌道電子に与え、自らもエネルギーを失うとともに進行方向を変えます。配管内の物質(汚泥など)を構成する原始の軌道電子の総数は用数と同数であることから、電子の数はその物質の密度とおおむね比例します。したがって、密度が大きい程、ガンマ線と軌道電子の相互作用は起こりやすくなり、検出器へのガンマ線の入射量が低下します。測定対象とする配管をガンマ線とガンマ線検出器ではさむように配置し、配管の物質を透過して検出器に到着するガンマ線を計数すると、密度とガンマ線検出数の関係は曲線になります。ガンマ線の検出数より、物質の密度を測定するのです。
 
 
                ※ラジオアイソトープ(RI)とは
元素中で同じ陽子の数で中性子の数が異なるものをアイソトープ(isotope/同位体)と呼びます。アイソトープの中には放射線を放出して他の核種に変わるものがあり、他の核種に変わるアイソトープを、ラジオアイソトープ(RI/放射性同位体)と呼びます。この性質を計測に用いたのが「RI技術」です。
仕 様
| 【測定方式】 | ガンマ線透過型 | 
|---|---|
| 【線 源】 | Os3.7M8p(セシウム137) | 
| 【検 出 部】 | Nalシンチレーションプローブ | 
| 【適用管径】 | 100A~300A ※配管ホルダー部取り替えにより対応 | 
| 【適用流体】 | 液体、スラリー | 
| 【寸 法】 | 470D×370W×505H ※300A配管に取り付け時の外寸 | 
| 【重 量】 | 31kg | 
| 【外部電源】 | AC100V、120V | 
| 【本体スイッチ】 | 有り(ブレーカー内臓) | 
| 【使用雰囲気温度】 | 0~50℃ | 
| 【配管表面温度】 | 最大50℃ | 
| 【LCD】 | 120×90mm | 
| 【測定時表示項目】 | 年月日/時刻/動作モード/測定CH-No/配管No/配管径(inch)/密度測定値/統計誤差/内部温度検出部動作電圧/測定時間 | 
機器の取り扱いについて
PIRICAで使用される放射性同位体元素はステンレス製のカプセル内に密封されています。常に微量の放射線が放出されていますが、使用者が浴びる放射線量は1年間で1mSv以下。この数値は国が定める放射線の被ばく線量限度以下の数値であり、計器を正しくご使用いただく限り、使用者の健康を害する恐れはありません。
 
 
              